7月末にPixel Buds Proが発売されたことによって、ついに僕たちが待ち望んでいたノイズキャンセリング機能搭載のGoogle純正ワイヤレスイヤホンを使うことが可能になりました。
ちょうど今まで使用してきたPower Beats Proからの乗り換えを検討していたこともあり、予約開始日にすぐ購入してしまいました。
Pixel Buds Proを購入する以前にはPower Beats Proが気に入りすぐていてもう一つ新品を購入しようかとも思っていたわけですが…
3年ぶりにイヤホンを買い替えたので、ウキウキしながら到着後から屋内や屋外で使い倒してきたわけですが、Pixel Buds Proは非常に高性能のイヤホンで個人的に不満点は全くないほどでした。
僕のように勢いで購入してしまった場合はいいですが、やはりここまで高性能のイヤホンとなると値段も跳ね上がってきます。そのためカタログスペックよりも実際の意見を見たいという人もいると思います。
というわけで、今回は僕がPixel Buds Proを2週間ほど使用して感じたことをまとめていこうかと思います。
Pixel Buds Proの良い点
- 強力な「ノイズキャンセリング機能」
- イヤホンを装着しながらも外の音がしっかり聞こえる「外音取り込み機能」
- タップ操作でスマホを触らずに音楽を再生
- 便利なマルチポイント機能
- イヤホン、ケースともに非常にコンパクト
- かわいらしいフォルム
強力な「ノイズキャンセリング機能」
Pixel Buds Proのメインといえばやはりノイズキャンセリング機能ではないでしょうか。結論から言ってしまうと、めちゃくちゃいいです。
この機能は家やカフェ、電車の中などの屋内での使用が多いと思います。このノイズキャンセリング機能をオンにするだけで、周りの音がスッと消えイヤホンからの音以外ほとんど聞こえなくなります。
僕が以前使用していたPower Beats Proは遮音性が低いこととノイズキャンセリング機能がなかったことも相まって外の音が入りまくり、音量を最大近くまで上げないとなかなか聞こえないことも多かったのですが、Pixel Buds Proでは駅のホームやカフェなどのうるさい場所でもほぼ無音空間にすることが可能です。音量を無理に上げる必要もないため、耳にも非常にやさしいといえるのではないでしょうか。
イヤホンを装着しながらも外の音がしっかり聞こえる「外音取り込み機能」
この機能を侮るなかれ。
正直、こんな機能いらんやろ。と思っていたのですが、実際ノイズキャンセリング機能と併用して使っていると無くてはならないものだと再認識させられました。この機能があることで「イヤホンを外す」という微妙にめんどくさい動作をする手間が減ります。
繁華街や駅のホームなどの多少騒がしい場所でもイヤホンを装着したまま人と会話することが容易です。特に、Pixel Buds Proのようなカナル型の場合はしっかりとイヤホンが耳に入り込むので、外の音がなかなか聞こえにくいと思うのですが、外音取り込み機能をオンにすることでそんな悩みからは解放されるでしょう。
少し思うところがあるとすれば、電車の中など空調が聞いているところでこの機能をオンにすると、逆に外音が強調されすぎてイヤホンの音が聞こえにくくなってしまうところでしょうか。しかし、これは外音取り込み機能の面からみても仕方ないことだとは思います。そこまで気にしなくていいでしょう。
もしこの機能がなければわざわざイヤホンを外すという手間が増え、無意識のうちにストレスがたまっていたかもしれません。
タップ操作でスマホを触らずに音楽を再生
小さいワイヤレスイヤホンでよくあることですが、イヤホン側で音量の調節や音楽の再生・停止、曲送り、早送り。巻き戻しなどができない場合が多いです。
しかし、Pixel Buds Proではそのようなことはなく、音量調節、音楽の再生・停止、曲送り、加えてノイズキャンセリングモード・外音取り込みモードの切り替えが可能です。残念ながら、早送りや巻き戻しはできませんが、この機能に関してはそこまで使うことがないのでまあいいのかなぁと思います。
ノイズキャンセリング機能をオンにしているときにもイヤホン側で操作するだけですぐに外音取り込みモードに切り替えられるので、スマホを取り出す必要がありません。(実際、これすごく便利です。一のこの機能に慣れてしまうと離れられないですね!)
何かしらの操作をしたいと思ったときにわざわざポケットやカバンからスマホを取り出す必要がなく、あなたの耳元で指を動かすだけで完結してしまうのです。
便利なマルチポイント機能
マルチペアリング機能は、スマホとパソコンにPixel Buds Proを接続しておくと片方のデバイスで音楽などを再生している最中に、もう片方のデバイスで音楽を再生するとそちらに瞬時に接続されるというものです。
イヤホンをスマホに接続していたけど、パソコンに接続したい。というときにわざわざBluetooth設定画面を開くことなく接続先を切り替えられます。地味にめんどくさい作業をしなくて済むので非常に楽です!
イヤホン、ケースともに非常にコンパクト
そんなもん公式サイトを見ればわかるわい。と言われてしまいそうですが、前までPower Beats Proを愛用していた僕にとっては非常に差を感じてしまいます。
上の写真を見てもらえればわかると思いますが、さすがにPower Beats Proはケースをポケットに入れて持ち歩くことは難しいです。しかし、Pixel Buds Proならケースをポケットに入れて持ち運ぶことは容易でしょう。
かわいらしいフォルム
Googleのデバイスは結構おもちゃみたいというか、安っぽいというかポップなデザインが多いように感じます。それがいいところでもあるんですが…
Pixel Buds Proの購入の際に悩むのはどの色にするか、ということだと思うのですが僕は緑が好きだったことと今使っているPixel 6のカラーとそろえようと思ったために黄緑色に決めました。
Pixel Buds Proの悪い点
- コンパクトすぎるが故に落としそうになる
- ケースのバッテリー持ちがそこまでよくない
- マルチポイント機能はまだ粗がある
- 外音取り込みの際に外音が強調されすぎることがある
コンパクトすぎるが故に落としそうになる
Pixel Buds Proのようにコンパクトなイヤホンは、イヤーフックがなく丸い形状であることが多いです。こういったイヤホンは人によっては耳にうまく装着できずに落ちてしまうことがあります。これはイヤーピースなどを交換することによって改善することができますが、そうはいってもやはり人によっては改善しないこともあります。そのため、心配な場合は一度家電量販店などで試着させてもらうといいと思います。
僕の場合は、イヤホンが勝手に外れることはないですが着脱の際につかみ損ねて落としてしまいそうになったことが何度かあります。しかし、僕にとってはこのデメリットを帳消しにできるほどコンパクトということには価値があると思うので、そこは人それぞれになってしまいますね。
ケースのバッテリー持ちがそこまでよくない
ちょっと意外だったことが、ケースのバッテリー持ちがそこまでよくないということです。朝100%までケースを充電しておいて、夜に確認すると70%近くまで減っていることがあります。もちろんイヤホンの使用によっても左右されるとは思いますが、思っていたよりもバッテリーの減りが早いなというのが正直な感想です。
以前使用していたPower Beats Proがケースもイヤホンも大きい分Pixel Buds Proよりもバッテリー容量が多かったため、余計にそう感じるのかもしれません。
マルチポイント機能はまだ粗がある
これは僕の勝手な文句です。
この機能を知った時、「あるデバイスで音楽を再生しているときにもう一方のデバイスで音楽を再生すると、後に捜査したデバイスが優先され、元のデバイスは自動で再生が停止する」感じの機能かなと思ったのですが、実際はこの切り替えの際に元のデバイスの音楽再生を停止しておかないと2つのデバイスとのペアリングがおかしくなり、一度デバイスどちらも接続を解除しないと再生できなくなるということが起きました。ここだけ少し面倒ですね。
これに関してはアップデートで何とかなって呉れたらなと思います。
外音取り込みの際に外音が強調されすぎることがある
ノイズキャンセリングモードから外音取り込みモードに切り替えたとき、いままで打ち消されていた雑音が一気に耳の中に入り込んでくるので余計にこのように感じてしまいます。
しかし、だんだんと慣れてくるので最終的には問題ないのですが、やはり空調などはイヤホンなしの時よりも大きく聞こえる気がします。
とはいえ、煩わしくて仕方がないというほどでもなく、何かに集中していたら気にもならない程度の差でしかないのであまり問題にはならないともいえるでしょう。しかし、神経質な方にはつらいかもしれません。
まとめ
もう一度まとめると、
良い点
- 強力な「ノイズキャンセリング機能」
- イヤホンを装着しながらも外の音がしっかり聞こえる「外音取り込み機能」
- タップ操作でスマホを触らずに音楽を再生
- 便利なマルチポイント機能
- イヤホン、ケースともに非常にコンパクト
- かわいらしいフォルム
悪い点
- コンパクトすぎるが故に落としそうになる
- ケースのバッテリー持ちがそこまでよくない
- マルチポイント機能はまだ粗がある
- 外音取り込みの際に外音が強調されすぎることがある
これらを考慮してPixel Buds Proを購入するか否かを決めるといいかと思います。
ただ、僕のように勢いで購入しても全く後悔しないほど素晴らしいイヤホンであることには間違いありません。もし新しいイヤホンの購入を検討しているならば恐れずに購入してみることをお勧めします!
Pixel Buds Proはまだ発売されたばかりなので、これからのファームウェアアップデートによりもっと音質の改善・細かい機能が増えていくと思われます。